競馬といえば「走る芸術」と呼ばれるサラブレッドを連想します。
しかし実はサラブレッドだけでなく、他の種類の馬もいるのです。
調べてみました。
馬の品種
馬は歴史をみても人間との付合いが長く、そのためいろいろな目的に合わせて野生の馬が品種改良されてきました。
乗馬に適した馬や、馬車など重いものをひくのに適した馬、闘牛士用の馬など、実に250種類以上の馬がいるといわれています。
ポニーやアンダルシアン、トラケナー、アハルテケなど、実にたくさんの種類の馬がいるのです。
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競馬の馬の品種
馬の品種は250種類以上あるのですが、競馬に使われる馬というと限られてきます。
主に競馬で使われる馬をあげると
・サラブレッド
・アングロアラブ(アラブ種)
・ばんえい馬
の3種類になります。
この3種類を詳しくみていきます。
サラブレッド
サラブレッドは、18世紀初頭に、アラブ馬やハンター馬などを交配させて競馬競技用に品種改良されました。
サラブレッドは早く走ることを目的として改良された馬です。
「人間が創りあげた最高の芸術」と呼ばれるサラブレッドですが、その反面気性が荒く、怪我をしやすく、また精神的にも繊細であるという一面を持っています。
日本の競馬で使われているのはほとんどがこのサラブレッドです。
(参考記事:サラブレッドの血統と三大始祖)
アングロアラブ(アラブ種)
アングロアラブは、アラブ種とサラブレッドを交配して生産された馬です。
サラブレッドは気性が激しく、また体質が弱い馬も多いので、従順な性格で体が強いアラブ種をかけあわせることによって、サラブレッドのもつスピードとアラブ種のもつ頑丈さと温厚な気性を兼ね備えたバランスの良い馬・アングロアラブが誕生したのです。
日本でも昔はサラブレッドとアングロアラブが混ざってレースで走っていたのですが、次第にスピードで若干劣るアングロアラブが走ることは少なくなっていき、1995年のアラブ大賞典を最後に、中央競馬(JRA)でのアラブ系競争はなくなってしまったのが現状です。
しかし海外では、アングロアラブのほうが人気になっている国もあるので、アングロアラブの競争自体が世界で消えることはなさそうです。
ばんえい馬
ばんえい競争とは、競走馬がそりをひきながら力や速さなどを争う競馬の競走のことです。
現在では日本国内の公営競技としては北海道帯広市が主催する「ばんえい競馬(ばんえい十勝)」のみが行われています。
そこで使われる馬がばんえい馬で、具体的な種類としては主に以下の3種です。
・ぺルシュロン種
・ブルトン種
・ベルジャン種
いずれもがっしりした体格に短い脚で、重い荷物をひくのに適した体格をしています。
ばんえい競争というと、つい日本古来種の道産子(どさんこ)を連想してしまいますが、道産子は使われておらず、全て外国種が使われています。
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競馬の馬っていうと、ついサラブレッドを連想しがちだったんですが、サラブレッドだけじゃなく他の馬もいるんですね。
その他にも約250種類以上の馬がいて、体格・顔つき・毛色もさまざま。
こんなにもたくさんの馬がいるから、自分のお気に入りの馬を探してみるのも楽しそうです♪